[北京 10日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が10日発表した10月の国内自動車販売台数は前年同期比9.4%減の233万台と、6カ月連続で減少した。

世界的な半導体不足が長期化し、生産に混乱が生じている。

夏の暑さが和らぐ9月と10月は「金九銀十(金の9月、銀の10月)」と呼ばれ、例年は販売が伸びる傾向がある。

新エネルギー車(NEV)の販売は好調で、販売台数は135%増の38万3000台となった。中国政府は大気汚染対策として環境への負荷が小さい自動車の普及を促している。NEVには電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車が含まれる。

中国乗用車協会(CPCA)の8日の発表によると、米電気自動車(EV)大手テスラの中国製自動車販売台数は10月に5万4391台。9月は5万6006台と、約2年前に上海で生産を開始して以降、月間ベースで最高だった。

中国国内のEVメーカー、上海蔚来汽車(NIO)と小鵬汽車(シャオペン)はそれぞれ3667台、1万0138台を販売・納入した。

ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、10月に中国で「ID. 」シリーズのEVを1万2000台超販売したと発表した。