日本とはなにが違う?米国スタートアップが爆発的に成長する理由
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日本経済の低迷の原因を考えてみると、私の専門分野の金融では新規企業に対するファイナンスが極めて弱く、時代の変化を捉えた成長企業が出にくくなっている事が一因ではないかと思うようになった。経験を積んだ能力ある金融マンでないと、実績のない新規企業の成長を判断するのは難しいので、この分野こそ真価が問われる。一方、制度的に言えば、日本の金融仲介産業は銀行に偏り過ぎる。預金業務のある銀行はリスクを取るのが難しい。またエクイティより負債による融資が中心の銀行では、希少な成長企業を選別できても、そこから得られる利益は僅かな利子であり、より多い失敗企業への投資の損失を補いきれない。高度成長以来の日本の金融制度は、大企業依存の体質となり、ほころんでいるというより、崩れかけている。