女性人気歌手、飛行機事故で死亡=ブラジル
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26歳という彼女の若すぎる死にブラジル中が泣いてます。おそらく世界的にはあまり知られていない歌手だったと思いますが、ブラジル国内では圧倒的な人気を誇った正に国民的歌手でした。
そもそも音楽大国ブラジルにはサンバやボサノバだけではないく、MPB(ブラジルポップミュージック)やショーロ、フォホー、アシェーなど幾つもの音楽ジャンルがありますが、国内で圧倒的な人気があるのが彼女が歌っていたセルタネージョというブラジルのカントリーミュージックです。
セルタネージョは元々は原住民であるインディオとポルトガル人入植者の混血の末裔であるカボクロの民謡と言われており、5弦のギターで奏でられていましたが、70年代頃からアメリカのカントリーミュージックの影響を受けて、カウボーイハットとジーンズを纏った男性デュオがメインとなりました。近年では、今回亡くなられたマリリア・メンドッサをはじめ、パウラ・フェルナンデスなどの女性アーティストも多く出てきており、マリリアは正に男性主流のセルタネージョ界に風穴を開けた先駆者でもありました。
ジェンダーフリーを掲げてマリリアは女性だけではなく男性からも、幅広い年齢層から支持されていたアーティストだけに本当に残念で仕方ありません。
ちなみにYouTubeの調査では、「コロナ禍で世界で最も見られたアーティストのLIVE視聴者数ランキング」10位のうち実に8組がブラジル人アーティストで、その堂々たる一位がこのマリリア・メンドッサでした。LIVE視聴者数はYoutube史上最高で約331万人が生配信を見ていました。(私もそのうちの一人でした。)
心からご冥福をお祈りするとともに、これからも彼女の音楽は多くのブラジル人に語り継がれていくことを信じています。