[チューリヒ 4日 ロイター] - スイス金融大手のUBSは、グループマネジングディレクターという最も高い職位を廃止する。ラルフ・ハマーズ最高経営責任者(CEO)が進めるマネジメント合理化の一環。ロイターが内部メモを確認し、UBSもこれを確認した。

内部メモによると、UBSはマネジングディレクターより高位の全ての職位を廃止し、階層の数を7から6に減らす。

INGグループを率いていたオランダ人のハマーズCEOは、昨年の就任以来、簡素化と効率化を推し進めている。

メモは「簡素化はトップから始まる」と題され、「意思決定を合理化し、階層を減らすため、われわれはコーポレートランク構造を簡素化する」と説明。「2022年1月1日付で、マネジングディレクターより上の全てのコーポレートランクは廃止され、代わりにマネジングディレクターのランクに含まれることになる」と付け加えた。

事情に詳しい関係筋によると、約115人が今回の措置の影響を受ける。報酬パッケージの条件・内容は変わらないという。

メモには「当社の最上級のリーダーのビジネス、機能、地域のリーダーシップの肩書き、およびその役割と責任に変更はない」と書かれている。