前担当業務は内部監査。非エンジニアがDX推進本部長になって大切にしたこと
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当初この対談への参加依頼を受けた際は、ちまたによくある、システム刷新をDXと呼んでいるだけの取組みかと思っていましたが、ふたを開けてみると、JAFさんを旧態依然とした組織だと侮るなかれ、なかなか稀有な取組みをされていました。
記事には明確に記載されていませんが、全職員にITトレーニングとIT関連の資格取得をさせたという全職員には、経営陣も含まれているとのことです。経営者のITリテラシーを高めなければ、そもそもITに対する見方を変えなければ、DXが進むはずもなく。非常に興味深い取組みについての対談機会をいただき、感謝します。ロードサービスの日本自動車連盟(JAF)がDX推進本部を立ち上げましたが、DX推進本部長には非エンジニアの方が就任したそうです。
外部に丸投げするのでは無く、人材育成と組織作りから着手し、全職員3500人にITリテラシーとガバナンスを教育するなどの取り組みをされています。
ほとんどの人が業務でテクノロジーを使うようになったこの時代では、個人単位でもITテクノロジーへの理解を深め、有効に活用し生産性を高めたり、新しい価値を生み出していこうという考え方をもつ必要があります。ITの専門会社が何かやってくれるだろうという他人任せな姿勢では生き残るのが難しくなってくるのではないでしょうか。ロードサービスのリーディングプレイヤー、JAFのDX事例です。
JAFは「2025年の崖」に備えたシステムの大幅刷新を実行中で、DX推進本部長を務めているのは、前担当業務は内部監査で、決してテクノロジーに明るくないリーダーでした。そうした非テック人材ながら、システムの大幅刷新を順調に進め、職員のリテラシー向上のために約3500人の全職員にトレーニングを課すなど、どんどん会社を変えていっています。全社でDXを進めるためには何か必要か。ヒントになれば幸いです。