[ウェリントン 2日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のオア総裁は2日、国内で住宅建設が記録的なペースで進んでおり、ここ1年で高騰した住宅価格は今後落ち着くとの見通しを示した。

住宅不足や低金利などを背景にNZの住宅価格はここ1年で約30%上昇した。

総裁は業界関連会合で、住宅価格高騰は需要の変化に供給が対応できないことが主要因だと説明した。

「需要が堅調な時に住宅不足が起きていた」とし、「現在はその逆方向に進んでおり、人口が増加しない中で記録的な水準で住宅建設が進んでいる」と指摘した。

需要と供給の関係が変化した結果、中期的には価格上昇は落ち着くとの見通しを示した。

「これは、住宅価格がより持続的な水準、つまり経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)で説明が可能な水準に戻ることを意味している」と述べた。

政府と中銀は住宅価格抑制に向けた一連の措置を講じているが、不動産市場の沈静化にほとんどつながっていない。