累積赤字465億円でIPO、オンライン講座「ユーデミー」の今後
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注目のコメント
世界がコロナで揺れ動いた中、それまではマイナーだったEdTechが注目されるようになり、あれよあれよと一大産業になりましたね。
PEによる買収・ロールアップ等もが進んだり、今年も複数の大型EdTechIPO/エグジットがあり、業界の進化にとてもポジティブだと感じます。
Udemyに関しては、既に色々とコメントされていますが、グロース銘柄とは言えないですが、業界の一つのベンチマークにはなるかと。
B向けに期待は寄せられていますが、競争も激しい分野で、今年上場したCoursera, Pluralsight, LinkedinLearningなどありますね。
売上成長率は決して高くなく(足元は20%程。Courseraは50%以上)、PSRで7倍程で、レンジの上限でプライシングされたものの上場後、パフォーマンスは早速厳しく開始しています。
第一世代のオンライン学習プラットフォームとしてユーザーに取っては安価に色々なスキルを手軽に習得するのには活用されましたが、新たなCreator Economyにおけるプラットフォームとしては、今後はよりCreatorのケアが求められてくるかと思います。コンテンツの差別化は重要ではありますので。特にCreatorとして50%以上のRevenueシェアは魅力ではなく、反発も受けています。
また、Udemyのファウンダー、トルコ出身の夢や才能ある方々とインド人アメリカ人の方Biyini氏、は随分前に辞められていて、会社の思想などが感じづらいのが少し残念です。
ただ、Biyini氏はステルスで別EdTech企業を創業しているとか。それもまた楽しみ。Udemyでプログラミング講座を販売しています。
その立場から言うと、
あまりにも頻繁にバーゲンをやっていて、バーゲン中でないと売上が立たないという印象です。
通常価格が2万円程度の講座が多いのですが、バーゲンだと2000円以下です。
頻発するバーゲンをユーザーは知っている状態なので、通常期は一体誰が買うのだろう。。。
また、バーゲンによる販売では講師への配分も当然ながら減少します。
そのため、私の講座はバーゲンによる値下げは行わず、講師個人が発行できるクーポンで値下げをしています。
バーゲン以外には法人のサブスクがありますが、私の場合は売上シェアとしては20%程度です。
このバーゲンをどうしていくのかが今後の肝だと思っています。最近、法人研修サービスの競争が激化している印象です。Udemyはそれらのプレイヤーよりも選ばれる理由はあるのか、気になります。ちなみに日本での法人事業はベネッセが鍵を握っています。
以下、上場申請した際に書いたコメント
75の言語で183,000以上のビジネス〜ウクレレまで幅広いオンラインコースを4,400万人に提供。昨年11月の資金調達後の評価額は33億ドル、日本からはベネッセが約56億円を出資。
サマリー
2020年
売上高:4億2,990万ドル(前年比+55.6%)
純損失:7760万ドル
2021年上半期
売上高: 2億5,060万ドル(前年上半期比+24%)
純損失: 2940万ドル
直近はUdemy Business(法人版)が大きく収益貢献しており、フォーチュン100企業の約42%が導入。月間平均購入者は昨年の2Qに一時的に盛り上がっただけで、21年2Qは1316万人と、コロナ禍前と同じくらいになっているのが気になる。