[31日 ロイター] - 男子テニスで今年の全米オープン(OP)を制した世界ランキング2位のダニル・メドベージェフ(ロシア)は31日、来年1月の全豪OP出場を心待ちにしていたものの、選手の新型コロナウイルスワクチン接種が義務化される場合は出場を確約できないと述べた。

オーストラリアのモリソン首相は27日、ワクチンを接種していない場合は誰に対しても2週間の隔離が必須となると発言し、ワクチンを接種していない場合でも14日の隔離期間を経れば大会に参加できることを示唆した。

ところが、この発言を受けて、全豪OP開催地であるビクトリア州のアンドリュース首相は「ワクチンを接種して正しい行動を取ったビクトリア州の人々の代表として、州政府はワクチンを接種していない選手のために免除を申請することはない」と述べ、ワクチン未接種者の大会参加を許可しない意向を示した。

ワクチンを接種したかどうかを公にしていないメドベージェフは、同じく公表を拒否している世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の意見に同調し、「私は、それがワクチンのことであっても、足のけがや頭のけがなどであっても、自分の医療記録を公表したくない」とコメント。

「全豪に出場すればワクチンを接種したということ。オーストラリアでのプレーを楽しみにしていると言ったが、出場するかどうかは言わない。1月になれば分かるだろう」と述べた。