[ロンドン 29日 ロイター] - スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんは、英国首都ロンドンのスタンダード・チャータード銀行のオフィス前での抗議活動に参加し、金融機関が化石燃料の採掘に資金を提供するのをやめるように求めた。

地球温暖化防止活動で世界的な注目を集める18歳のトゥンベリさんは、世界最大級の銀行や金融機関がひしめくロンドンの金融街「シティー・オブ・ロンドン」に短時間姿を現した。

デモのプラカードには「大地にとどめよう」とか、「お金で呼吸できるのか?」とかと書かれていた。

トゥンベリさんはナミビア、フィリピン、サモアなどからの約20人の国際的な環境活動家とともに、英国グラスゴーで開催される第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)に参加する予定。

テレビクルーやカメラマンに囲まれたトゥンベリさんは他の若い参加者らに加わった後、すぐに立ち去った。

トゥンベリさんは英公共放送BBCのインタビューで、銀行が石油グループなどの企業に資金を提供していることから「破壊への資金提供をやめてほしい」と語った。

トゥンベリさんは最近、政治家らが30年にわたって言葉ばかりで、温暖化防止への行動をしていないと非難した。

抗議活動は米ニューヨークやドイツ・フランクフルトなど他の都市でも実施され、活動家らは大手金融機関が化石燃料の採掘に資金を投入するのをやめるべきだと主張予定だ。