[ソウル 27日 ロイター] - 韓国のLGディスプレーが27日発表した第3・四半期決算は、営業利益が前年同期の3倍以上に増加した。

新型コロナウイルスの流行でテレビの需要が拡大し、大型フラットパネルが値上がりしたことが寄与した。

第3・四半期の営業利益は5290億ウォン(4億4936万ドル)。前年同期の実績は1640億ウォン。リフィニティブ・スマートエスティメートがまとめたアナリスト予想の平均(6000億ウォン)は下回った。

売上高は前年比7.2%増の7兆2000億ウォン。

トレンドフォースのウィッツビューのデータによると、LGディスプレーの主力製品であるテレビ用55インチ液晶パネルの価格は、第3・四半期に前年比で約57%上昇した。

ただ、アナリストによると、ワクチン接種が進んでテレビの視聴時間が減っていることを受けて、価格は伸び悩み始めており、供給増加と需要減少に伴い、第4・四半期にこの傾向が強まる可能性がある。

LGディスプレーは「第4・四半期のパネル出荷の増加率は、第3・四半期比で10%台半ばになる見通しだ。業界の部品不足で出荷が遅れている。液晶テレビパネルの価格は下落基調が続く見通しだ」と述べた。