[26日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は26日、ファイザー・ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンについて、5─11歳の子どもへの接種を推奨することを賛成多数で決めた。接種に利点がリスクを上回るとした。

FDAが承認すれば、米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会が来週会合を開き、勧告の是非を討議する。早ければ来週にも接種が始まる可能性がある。

ファイザーは22日、5─11歳を対象とする新型コロナワクチン臨床試験で、90.7%の有効性が示されたと発表していた。

新型コロナ感染による子どもの重症化や死亡の例は大人に比べて少ないが、感染力が強いデルタ株の拡大を受けて子どもの感染も増加。米小児科学会によると、国内で500人以上の子どもが死亡しているという。

11歳以下の子どものワクチン接種を承認している国は、中国、キューバ、アラブ首長国連邦(UAE)など数少ない。米国ではワクチン接種を完了した人の割合が57%で、12─15歳までは約47%にとどまっている。