[ソウル 26日 ロイター] - 韓国の半導体大手、SKハイニックスが26日に発表した第3・四半期決算は、営業利益が2018年以来の高水準となった。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が緩和され、パソコン(PC)販売が減速する一方、半導体価格の上昇が追い風となった。

同社はメモリーチップの需要が安定的に伸びるとの見通しも示した。

ケビン・ノー最高財務責任者(CFO)は声明で、世界的なサプライチェーンの混乱を巡る最近の懸念にもかかわらず、第3・四半期の業績は「半導体メモリー業界の成長モメンタムが続いていることを示している」とした。

営業利益は4兆2000億ウォン(36億ドル)で、前年同期の1兆3000億ウォンから増加。18年第4・四半期以降で最高となった。リフィニティブがまとめた市場予想は4兆1000億ウォンだった。

売上高は前年比45%増の11兆8000億ウォンで、過去最高となった。

SKハイニックスの株価は、メモリーチップの価格がピークを打つとの見通しを背景に、20年末から今年10月中旬にかけて最大24%下落した。ここ数日はやや持ち直している。

現代自動車証券のリサーチ責任者、グレッグ・ロー氏は「18年以降に経験した低迷期が嫌な記憶として残っているため、投資家の間でメモリーチップメーカーの(保有)比率を急いで減らす動きが見られた」と述べた。