[スクラントン(米ペンシルベニア州) 20日 ロイター] - バイデン米大統領は20日、インフラ投資法案と気候・社会保障関連歳出法案の協議が進む中、生まれ育ったペンシルベニア州スクラントンを訪れ、石炭採掘で栄えたこの町のような場所を転換するにはインフラ・歳出計画を推進する必要があると訴えた。

バイデン氏は子どものころにデラウェア州に引っ越し、そこで政治キャリアをスタートさせた。

同氏は、自宅にインターネット環境がない一部の国民はマクドナルドに車を停めて無料のWi-Fiを利用していると指摘。「これがアメリカ合衆国だ。なんてことだ」と感情をあらわにした。

その上で「石炭がこの町と国のこの地域を築いたが、かつてと同じような生活を送るため、国民に別の道を提供しなければならない」と付け加えた。

ペロシ下院議長は上院が既に超党派で承認したインフラ投資法案の下院での通過期限を10月31日に設定。20日には記者団に対し、民主党が週末にバイデン氏の歳出法案を巡る大枠で合意することについて「非常にあり得る」と述べた。