2021/10/21

【提言】みずほのシステムも経営も「ゼロ」から見直すべきだ

NewsPicks 金融ジャーナリスト
20年前、「世界最大の金融グループ」として誕生したみずほフィナンシャルグループ(発足当初はみずほホールディングス)。
当時の首脳陣は「日本を代表して、世界で五指の銀行になる」ことを宣言していた。
しかし、みずほは三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループにも差をつけられて、システムの障害ばかりがクローズアップされるようになってしまった。
第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行という名門3銀行が結集し、優秀な人材も資産も豊富だったみずほは、一体どこで間違ったのだろうか。
合併当初からの「無責任状態」が、みずほの根本的な問題点と語る東洋大学教授の野崎浩成氏に話を聞いた。
INDEX
  • 「勝敗」のない合併は失敗する
  • 「サンクコスト」の発想が不足
  • 「縦と横」のトップが拮抗
  • 「業務改善命令」の意味
  • リテールには「ポテンシャル」も
  • 「無責任状態」の脱却が必要だ

「勝敗」のない合併は失敗する