[ベバトゥ(インドネシア) 19日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領は19日、ボルネオ島ベバトゥ村で行われたインタビューで、国内の加工産業への投資誘致と雇用創出に向け、全ての原材料輸出を「停止する」計画を明らかにした。

インドネシアは、電気自動車(EV)用のバッテリー製造やアルミニウム産業といった川下部門の発展を促すため、ニッケル、スズ、銅など多くの未加工鉱石の輸出を禁止している。

ジョコ氏は、政府は現在、単なる原材料の販売から脱却するための長期的な目標を掲げ、他のコモディティー(商品)の川下化に関する調査に取り組んでいると説明。また、来年には新たな政策を打ち出したいと表明し、「われわれはニッケルの輸出を禁じたが、来年はボーキサイト、再来年は他の商品を禁止するかもしれない」と語った。

その上で「付加価値がなく、雇用も生まれないため、原材料の輸出を心底停止したい」と述べ、新政策は「全ての商品」に影響を与えるとの見方を示した。