[19日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)は19日、中国の経済成長率予測を下方修正した。下方修正は2カ月で2度目。

電力不足で製造業が打撃を受けたが、中央銀行による大規模な政策支援が遅れていると指摘した。

今年の実質国内総生産(GDP)伸び率の予測を8.0%から7.7%に下方修正。来年も5.3%から4.0%に下方修正した。2023年は5.8%から5.3%に修正した。

同社はリポートで「中国当局は9月下旬に後れを取り戻すモードに入ったとみられるが、当社の見解では新たな措置が開始されるまでにかなりの時間がかかる可能性がある」と指摘。

中国人民銀行(中央銀行)が年内に最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を引き下げると予想したが、信用の伸びの鈍化が続く中、「効果的な政策緩和の遅れ」でマクロ経済が不安定になるリスクがあるとの見方を示した。