パソナ、小売り人材をDXの担い手に 再教育し自社で活用
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川西諭・田村輝之(2019)「グリット研究とマインドセット研究の行動経済学的な含意―労働生産性向上の議論への新しい視点―」『行動経済学』12:87-104。
https://doi.org/10.11167/jbef.12.87
■抄録
本稿では,グリット(Grit)とマインドセット(Mindset)という2つの心理学概念に関する研究を紹介し,労働生産性向上をめぐる議論への含意,および行動経済学研究への応用の可能性について議論する.グリットとは,長期的な目標達成に向かって「やり抜く力」であり,本稿で紹介するマインドセット研究は「固定思考」と「成長思考」という2つの対極をなす思考を問題とする.既存のグリット研究とマインドセット研究はいずれも私たちの能力のうち,努力によって後天的に獲得される資質が常識的に考えられているよりも重要であること,そして資質の獲得が私たちの心理や思考によって強く影響を受けることを指摘している.これらの研究に照らすと,労働生産性を低水準にしている原因として,人々の考え方が,先天的資質を重視する固定思考に偏ってしまっている認知バイアスが浮かび上がる.
注目のコメント
・パソナグループは小売りやサービス業などからIT(情報技術)未経験者を中途採用し、グループ内のデジタルトランスフォーメーション(DX)を担う人材に育成
・配属後は主にパソナグループの社内システムエンジニアとしての勤務を想定
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具体的にどのようなカリキュラムで、どのような業務に従事することを想定しているのか気になる。DXというバズワードもあって、記事中でも”デジタルトランスフォーメーション(DX)を担う人材”=”IT人材”みたいな使い方をされているが、DXは”業務変革”に重きが置かれていると思っており、単にITを勉強すればよいという訳ではない様におもう。
一方で、各社”DX"を推進する人材の不足を訴えている状況に変わりはないと思うので、具体的な取り組みをウォッチしていきたい。こういったDXやデジタル人材育成の取り組みは賛成。ただし、デジタイゼーションやデジタイゼーションの一役を担うことまでは可能でしょうが、本丸である「企業ごとのDX推進」を担うのは難しいでしょう。この教育のチャンスを活かして、さらに爆速で伸びる人材も出てくるはずなので、そこを楽しみにしております。
また、同様の取り組みを半年前にアウトソーシング社が発表していましたね。パソナ共に取り組みの進捗が気になりますね。これはものすごく興味深い。サービス業の現場からスタートし、本社の情報システム部へキャリアを持つ身としては、教育を受けながら働けるのは魅力的です
#キャリアコンサルタント