[香港 19日 ロイター] - 中国の不動産会社の社債は、19日の取引で引き続き堅調に推移している。大手2社が利払いを実施したことが背景。

ただ、市場では、中国恒大集団が今週、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性に注目が集まっている。

中国人民銀行(中央銀行)は15日と17日に、中国恒大の債務問題の波及効果は制御可能であり、中国経済は順調だと表明。これが債券市場の支援要因となっている。

関係筋によると、19日に2714万ドルの利払い日を迎えた融創中国は、利払いを実行した。

佳兆業集団も18日、今月16日期日の利払いを実行したと表明。今月22日期日の3585万ドルの利払いについても、21日に債券保有者の口座に送金する予定だと説明した。

中国恒大は9月23日が利払い日だった2022年3月23日償還債の利払いを実行しておらず、30日の猶予期間中に利払いを行わなければ、正式にデフォルトに陥る。

19日の社債市場では、当代置業の2022年償還債が8%以上上昇し、40.250セント。建業地産の2024年償還債も5%以上上昇し、44.843セント。

18日には、新力控股(集団)の社債(2億4600万ドル)が、予想通りデフォルトに陥った。同社は先週、十分な資金がないとして、デフォルトを警告していた。