[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は18日、ブリュッセルにある北大西洋条約機構(NATO)のロシア代表部の活動を停止すると発表した。同時に、モスクワにあるNATO軍事代表部の人員の認可を11月1日付で取り消すと共に、モスクワのNATO情報部を閉鎖する。

NATOが在ブリュッセルNATO代表部に勤務するロシア人8人を「未申告の情報部員」として追放処分にしたことに対する対抗措置で、ラブロフ外相は記者会見で「NATOは公平な対話と共同作業に関心を持っていないようだ」とし、「これが事実なら、予見可能な将来に何らかの変化が可能であるかのようなふりをし続ける必要はない」述べた。

NATOは、ラブロフ外相の発言は承知しているとしながらも、ロシアから正式な通達は受け取っていないとした。

ドイツのマース外相は、ロシアは西側諸国と共に取り組んでいく意向はもはや持っていないようだとし、「単に遺憾なだけではない。関係が著しく悪化する」と述べた。