[18日 ロイター] - 全米住宅建設業者協会(NAHB)が18日に発表した10月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は前月から4ポイント上昇の80となった。上昇幅は2020年11月以降で最大。市場予想の76を上回り、3カ月ぶりの高水準となった。ただ、建設業者は原材料不足による価格高騰が住宅の値ごろ感に悪影響を与えると懸念している。

住宅建設業者指数は50が改善と悪化の分岐点となる。

NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・ディーツ氏は「大半の住宅購入者にとって値ごろ感に関するハードルが高く、建設業者は懸念を強めている」と述べた。

現況の一戸建て販売指数は5ポイント上昇の87と6月以来の高水準。向こう6カ月間の住宅販売予測指数は3ポイント上昇の84と昨年12月以来の高水準だった。また、潜在的な住宅購入者の見方を示す指数も4ポイント上昇の65。上昇幅は2月以降で最大だった。

ディーツ氏は、米連邦準備理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の縮小)を開始すれば今後数カ月で金利の上昇が見込まれるため、値ごろ感が薄れる可能性があるとした。