[台北 18日 ロイター] - 台湾の電子製品受託生産大手、鴻海精密工業(フォックスコン)は18日、同社初の電気自動車(EV)の試作品を披露した。

試作品は、SUV(スポーツ多目的車)、セダン、バスの3種類で、鴻海と台湾の自動車メーカー裕隆汽車の合弁会社フォックストロンが製作した。

フォックストロンの幹部は記者団に、EVが5年で鴻海にとって1兆台湾ドル(350億米ドル)相当の事業になることを期待すると述べた。

鴻海がEV参入を表明したのは2019年11月。その後、計画を急速に進め今年には米新興EVメーカー、フィスカーとの事業提携を発表した。

イタリアのデザイン会社と共同開発したセダン車は、数年以内に台湾以外の自動車メーカーから販売される予定。SUVは裕隆ブランドで販売され、台湾市場には23年に投入する方針だ。

フォックストロンブランドのバスは来年、台湾南部の数都市で地元輸送サービス会社と連携して走らせる予定。

大和キャピタル・マーケッツのテックアナリスト、Kylie Huang氏は「鴻海はこれまでのところ、非常にうまく進めている」と述べた。

鴻海は、25─27年までに世界のEVの10%に部品やサービスを提供する目標を掲げている。

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