【明石ガクト】『イカゲーム』にあって日本の作品にないもの
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イカゲーム、アフリカのネットフリックスでも1位なんです。全世界で1位をとったのだから当然ですが。アジアのコンテンツが上位に来たことなんて一度もないのに。。
ケニアで見た人に聞いたら、みんなコロナでさらに生活が苦しくなっているところ、ローンに追われる人達が一攫千金を目指すという設定に共感がわいたのだと語っていました。どうにもならない生活の苦しさ、そこから抜け出すことに目がくらんでしまう。。というのは、とても普遍的なのでしょう。
私も一応全部見てみて、それほど面白いと思わなかったのですが、それなのに俳優の演技の上手さ、演出のテンポの良さ、セットの豪華さにほだされて最後まで見てしまいました。コンテンツをしっかり料理できて深みを出せる、そういうところが、韓国ドラマの強いところですね。
注目のコメント
国境を超えた大ヒットとなったイカゲームと、日本の「神様の言うとおり」、「今際の国のアリス」といったデスゲーム作品は何が違うのでしょうか。
単純に予算規模やクオリティの問題という意見もありそうですが、動画プロデューサーの明石ガクトさんはキリスト教文脈や人間の根源的な感情といった世界で通じる「文化的コード」に向き合ったことが大きいと分析しています。
そういったイカゲームから見えてくる、コンテンツのトレンドについて明石さんに話を聞きました。>グローバルコンテンツを作るには、キャッチーな部分だけではなくて、上位概念の「文化的コード」のところで伝わることが必要
正にその通りですね。黒澤明監督の映画が海外で高く評価されたのも、侍映画という、欧米から見たらキャッチーな物語に西部劇の要素を取り入れて、普遍的な作品に仕上げた点が大きいと思います。
>例えば、日本独特の企業文化を描いた『半沢直樹』を海外の人が見たら、「(半沢直樹が)会社を辞めればいいのに」と思われるだけで、物語の意味がなかなか伝わらない
ここもクスリと笑いました。うちの子どもたちも同じ感想を漏らしていました(母親が傭兵稼業なので)。
明石ガクトさんの分析は面白いですね。