【実録】雲を学習したAIは、どう陸・海・宇宙にスケールしたのか
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今回取り上げたのは、雲の形状を観測・識別し、太陽光発電の出力を予測するシステム。海運事業者の気象報告のために開発されたデバイスとAIがもとになり、ひょんなことから再生可能エネルギーのソリューションとして展開されたそうです。
2019年にスペースインテリジェンス事業部を立ち上げ、衛星のオペレーションだけでなくデータビジネスの事業開発に乗り出したスカパーJSAT。宇宙ビジネスというとハードルが高いように思えますが、その開発事例を取材すると思いのほか泥臭く、顧客の要望に応えて試行錯誤するプロジェクトチームの姿が。なんだかとても親近感が湧きました。
おもしろいのは、宇宙事業から大きく外れたように見えたこのプロジェクトが、次世代の衛星通信ネットワークに使われる「光通信」を安定化させる鍵になるかもしれないこと。12月公開予定の第3回ではその先端技術の一端を紹介する予定ですが、SFの世界に迷い込んだかのよう。いつの間にやら量子力学がビジネスやインフラに実装されようとしていることに驚愕しています。確かに十種雲形のどれに入れるか判断に迷う雲はあります。十種雲形とは、「巻雲(すじ雲)」「巻積雲(うろこ雲)」「巻層雲(うす雲)」「高積雲(ひつじ雲)」「高層雲(おぼろ雲)」「積雲(わた雲)」「層積雲(うね雲)」「層雲(きり雲)」「乱層雲(雨雲)」「積乱雲(雷雲)」です。
でも、富士山にかかる傘雲とか、レンズ雲とか、ちぎれ雲とか、放射状の雲とか、一体どこに分類すればいいのかわからないものも多いんですよね。それをAIで分類するということなんですよね。
雲の種類がわかる→日射量がわかる→再エネの判断材料になるという側面は確かにそうだなと思いました。スカパーは知れば知るほど唯一無二の面白い会社だなとつくづく思います。
そしてどの方からお話を聞いていても「青い炎」を感じるんですよね。
迷うことなく、淡々と誠実に。でも裏側ではがむしゃらに。それが面白くてしょうがない、というのがひしひし伝わるんです。
>最初から狙ってやれたならかっこいいんですけど、本当にがむしゃらにやっていたら、たまたま宇宙事業に近づいたんです。でも、新しい事業の創出って、そういうものなんじゃないでしょうか
このスタンス、純粋にかっこいい。
記事を読んでのこの最後の一言、グッと来るのでぜひご一読を!