[11日 ロイター] - 中国の習近平国家主席が、国有銀行をはじめとする金融機関と大手民間企業との関係を精査していることが分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が11日、関係筋の話として報じた。

この調査では、国有銀行や投資ファンド、金融規制当局が、民間企業と親密になりすぎていないかどうかが焦点となる。特に、経営危機に陥っている中国不動産大手の中国恒大集団や配車サービス大手の滴滴出行(ディディ)、電子商取引大手アリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループなど、ここ数カ月で政府からの批判にさらされている企業が対象となる見通し。

報道によると、調査は中国恒大集団の主要取引銀行であるCITIC銀行をはじめ、25金融機関を中心に行われているという。