[ワシントン 10日 ロイター] - 米フェイスブックのニック・クレッグ副社長は10日、10代の若者を有害なコンテンツから遠ざけるための新たな機能を追加すると明らかにした。米議会では、同社のSNS(交流サイト)やインスタグラムなど傘下アプリが若者のメンタルヘルスに与える影響について関心が強まっている。

CNNの番組で語った。クレッグ氏はまた、コンテンツを繰り返し表示するのに使われる同社のアルゴリズムについて、規制当局の調査を受け入れることに前向きな姿勢を表明。ただ、今年1月にワシントンの議会議事堂を襲撃した人々が投稿した意見を同社のアルゴリズムが繰り返し表示したかどうかについては、回答できないとした。

「人々が当社のシステムにやるべきだと促されることと、実際に起きていることとを区別できるよう」アルゴリズムを必要に応じて規制の対象にすべきとの認識も示した。

同社の内部告発者は5日に議会の公聴会で、フェイスブックが利用者にスクロールを促し、10代の若者の健康状態を害していると主張した。

クレッグ氏は「当社はかなりの変化をもたらす対策を導入する」と表明。10代の利用者が健康状態にとってよくないコンテンツを繰り返し閲覧しているとシステムで探知された場合に、他のコンテンツを見るよう促す機能が働くと説明した。

また、インスタグラムの使用を一時休むよう促す「テイクアブレイク」機能も追加するとした。

クレッグ氏によると、フェイスブックは最近、児童向けの「インスタグラム・キッズ」の開発計画を保留にした。成人が10代の若者のSNS利用を監視する新たなオプションも導入するとした。