(ブルームバーグ):

韓国サムスン電子の7-9月(第3四半期)の営業利益は25%余り増加した。半導体価格の上昇や、高価格の折り畳み式スマートフォンの需要が予想外に好調だったことが寄与した。

8日発表の暫定集計によると、営業利益は15兆8000億ウォン(約1兆4800億円)と、アナリスト予想平均(15兆7500億ウォン)とほぼ一致した。売上高は73兆ウォン。市場予想は73兆5000億ウォンだった。純利益や部門別の業績は、28日の最終的な決算発表時に公表される。

サムスンは世界経済が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から回復する中、強い需要の恩恵を受けている。また、慢性的な半導体不足がメモリー価格を押し上げた。同社はエヌビディアなどの顧客向けのファウンドリー(受託生産)事業も拡大している。

サムスンはモバイル事業では、折り畳み式スマホの強い需要に対応するため生産を増強。8月に発表した「Z」シリーズの価格は1800ドル(約20万円)を上回るケースもあるが、折り畳み式としては初めて1000ドルを下回る「ギャラクシーZフリップ3」も含まれ、顧客ベースが拡大した。同社の韓国での新型折り畳み式スマホの販売台数は100万台と、「ノート10」と「ギャラクシーS8」に次ぐペースとなった。

原題:Samsung Profit Climbs With Strong Chip Demand, Pricey Phones (1)

(3段落目以降に背景を追加して更新します)

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