アイウェアD2C「Warby Parker」がNY証取に直接上場、時価総額50〜100億米ドルを目指す
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Warby ParkerがNY証券取引所に上場。初値は54.05ドルで、公募の40ドルより30%超上昇と好調なスタート。2日以降も時価総額は$53B以上(6,000億円以上)を推移していて、昨年の未上場時のラストラウンドから2倍の評価を得ています。
D2C業界全体にとってはとても明るいニュースでした。
今月上場予定のAllbirdsはWarby Parkerほどリピート率が高くないためどう評価されるかどうかですが、Allbirdsもまずまずの評価は得られそうかなと。
ちなみにWarby ParkerはIPOせずに取引所へ直接上場でした。衣類や靴を始め、従来は試着や試し履きが当たり前の商品だったものがオンライン販売で普及し、今や購入チャネルとしての一角を占めるようになっていますので、アイウェアとしての成功事例が同社と言えますね。
こうした商品におけるオンライン販売は、「返品無料」としているケースが多いと思います。
これは顧客体験をより良いものにするための取り組みと言える一方、”自身が所有したものに価値を感じる”という行動経済学上の保有効果が働き、結果返品しないケースも想定されます(当然返品手続きの手間を忌避するケースもあります)。
また、コロナの流行もあり、リアル店舗の存在意義が問われているとよく言われています。
購買自体はリアルよりオンラインチャネルに優位性がある一方、”購入する商品を選択するプロセス”にはまだまだリアル店舗での接客・コミュニケーションに価値があると思います。
もちろんこれもビデオ商談等が一般的になれば変わるかもしれませんが、同社が実店舗を持っているということからもオフラインとオンラインをうまく使い分けする事が重要ですね。