[シンガポール 1日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)やファンドマネジャーによると、ディストレスト債投資家が経営危機に陥っている中国の不動産大手、中国恒大集団の社債を取得し始めている。

債券保有者によると、恒大はこの2週間で債券の利払いを2度見送っている。約200億ドルに上る恒大のオフショア債はディストレス(発⾏企業の財務状況悪化などで著しく価格が低下した)水準で取引されている。

米資産運用会社マラソン・アセット・マネジメントのブルース・リチャーズ会長兼最高経営責任者(CEO)は9月29日、ブルームバーグTVに対し、最近になって恒大の社債を購入したことを明らかにした上で、こうした非常に低い価格なら「買い続ける」と表明した。

また、FTは1日、複数の関係筋の話として、米ファンドのサバ・キャピタル・マネジメント、レッドウッド・キャピタル・マネジメント、シルバー・ポイント・キャピタル、コントラリアン・キャピタル・マネジメントも買い手になっていると報じた。

ロイターは米国の業務時間外のため、いずれのファンドからも今のところコメントを得られていない。