[東京 1日 ロイター] - 武田薬品工業は1日、米モデルナ製の新型コロナワクチンに異物が混入した問題について、製造を請け負ったスペイン企業の人的ミスだったとの調査結果を発表した。製造ラインの部品設置に不具合があったという。

武田薬とモデルナの発表によると、確認された異物はごく小さなステンレスで、製造ラインの装置に取り付けられた2つの金属部品の接触に起因。1ミリメートルの間隔を開けるべきところ、目視で見誤ったという。異物混入は安全性に問題ないとしている。

改善策として、精密測定器を導入するなどした。

モデルナのコロナワクチンは、8月に日本国内で異物の混入が見つかった。同ワクチンを日本に供給している武田薬は問題が報告されたロットに加え、同時期に同じラインで製造された2つのロットを回収した。