[北京 30日 ロイター] - 10月1日から7日間にわたる中国の休暇「国慶節」の旅行状況について、業界では新型コロナウイルス禍前の水準には戻らないと予想されている。コロナ規制を巡る不透明感や経済状況に対する消費者の懸念が重しになっているという。

中国の旅行予約サイト、同程旅行(LY.com)は、今年の国慶節シーズンの旅行は6億5000万件で、2019年の同期間の80%程度と予想。これは17年以来の低水準となるほか、休暇が8日あった昨年の6億3700万件をやや上回る程度。

中国経済はコロナ禍に伴う昨年の落ち込みから回復したものの、ここ数カ月は複数地域でコロナ規制が発出されたことや、最近相次いでいる停電の影響で回復ペースが鈍っている。

旅行者の間では、安価で近場の旅が人気。中国のライフスタイルサイト「Little Red Book」によると、国慶節に向けて穴場の旅行先に関する検索が急増した。