京都信金、メンタルヘルスケアで3者と提携
日本経済新聞
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京都大学こころの未来研究センターで実施しているオンラインカウンセリングサービス「京都大学LINEこころの相談室」が京都信用金庫に導入され、昨日プレスリリースを行いました。
センターではこれまでの研究の蓄積から、「SNSカウンセリングとコミュニティ支援」プロジェクトを進め、昨年度より本格的に企業や自治体と連携しての稼働をはじめました。臨床心理学の知見を生かして地域貢献をしつつ、学術的観点からも新しいこころのケアサービスの構築に貢献することを目的としています。
SNSカウンセリングはこれまでの心理相談とは異なる窓口として注目されていますが、個人の心理的ウェルビーイングの向上だけではなく、特に企業などでは人の心や多様な働き方を支える「場の仕組み」として機能すると考えています。相談者の匿名性や秘密情報を守りながら、企業の環境改善のためのフィードバックを行い、また、そうしたサイクルを通じて、基礎研究としてオンラインカウンセリングの技術やサービス向上につとめていくことが必要です。
特に日本社会ではカウンセリングを受ける、あるいは「人に相談する」ということにさえ心理的なハードルがあります。こうした中で生じてくる心の問題をどのように考えるのか、その仕組み作りこそが必要だと考えています。
今回京都信用金庫では非対面のシステムを複数同時に導入することで、従業員に対して心理的安全感の高いサービスを提供したいということです。多様な従業員のニーズにこたえ、間口を広げていくことが一つのロールモデルとなればと思います。
参考記事
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/20210930_kokoroline/