[北京 29日 ロイター] - 中国の国家発展改革委員会(NDRC)は29日、電力料金に需要と供給を反映させるとともに、暖房と発電の需要を満たすために石炭輸入を規律的に増やすと発表した。

また、国内の天然ガス生産量を増やし、液化天然ガス(LNG)のスポット輸入を早期に手配するように企業を指導することも明らかにした。

NDRCは「(政府は)電力価格が合理的な範囲内で変動することに介入せず、市場原理やコストの変化を価格に反映させる」とコメントした。

NDRCは一般家庭の電力消費量は全体の5分の1に過ぎないため、中国は「完全に保護」できるだけの電力を提供する能力があるとした。

石炭と電力の供給不足で最も大きな打撃を受けた地域の一つである中国北東部で冬の暖房使用のピークに向けた石炭供給を確保するため、鉱山会社に対して発電所との間で燃料炭の中長期契約の締結を強化するように求めた。

一方、政府は中国北部の山西省、陝西省、内モンゴル自治区の主要炭鉱を冬の緊急供給地に指定した。