田辺三菱が植物由来コロナワクチン 22年春にも国内申請
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注目のコメント
こんな方法もあるのですね。
以下も見ると、どうやら使用されるのはベンサミアナタバコ(Nicotiana benthamiana)ですね。オーストラリア原産で、先住民が噛みタバコとして古くから利用している種です。
✩植物由来のコロナワクチンが最終治験に、まもなく実現か
高額な培養設備が不要、「植物由来ワクチン」とは(日経ビジネス2021.9.3)
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00292/080300029/
タバコ属の成長は確かに凄いですね。速さもですがその成長っぷり。
例えば日本で栽培されている喫煙用のタバコであるタバカム種(Nicotiana tabacum)は、0.5mm程度の種子から、大きなものだと丈が1.2メートルくらいまで行くことも。2,400倍です。人間で例えると身長50cmの赤ちゃんが数週間で1200メートルに達するような話です。100μmの受精卵比較でも数週間で身長240cm。
どっちにしろえらいことです。
葉も大きくしっかりしています。うちの近隣にタバコ契約農家の畑があるので時期になると姿を見ることができますが、一目見てタバコと分かるほどに葉が大きく、紙で言うとA4〜A3(それ以上?)くらい。
ベンサミアナ種の葉サイズは詳しくありませんが、あの大きさの葉にたっぷりと抗原を含ませることが出来るなら、それを抽出すれば確かに効率も遜色ないかもと思えます。
(追記)
と思って見てみたらサイズ自体は案外小ぶりでした、失礼。
https://newspicks.com/news/6227326/
>遺伝学者たちはこれまで、ウイルスやワクチンを試す際にこれをモデル植物として使ってきた。免疫を持たないため、他の種から移植された遺伝子を異質なものとして拒絶しない。例えばエボラ出血熱の治験薬「ZMapp」は、この遺伝子変異した豪州の植物の流れをくむタバコの葉から作られている。
ということで、遺伝子をいろいろ組み込めるタバコ種である、という特徴の方が、使われてる理由のようです。
面白いのでもう少し追いかけてみたいですね。
ところで上の日経ビジネスの記事は最後にレタスの話も入ってます。
ワクチン入りのサラダができるんでしょうか。これもえらいことです。
何かけて食べようかな。某ワクチンの工場を制御するシステムの開発に携わっていましたが、国内では珍しく新設工場でした。
大きなマイルストーンとしては小規模生産工場に1年以上、大規模生産工場に2年弱(FDAへの申請は除外)。
ワクチン製造プロセスが分からないのでなんとも言えませんが、漢方のような作り方なのでしょうか?
そうであれば既設工場の設備が全て流用できたしたとして、経験上ですが工期は
・製造管理系のシステムの開発に約半年
・原薬ではないと思うのでDCSを使わないとして
並行してPLC周りの改造に4~5ヶ月
・FATやIQ、OQ等の実施計画書及びそれらの報告書
作成、承認にどんなに急いでも半年程度
で小規模生産工場のシステムだけでも最低1年は工期として必要です。
但し、医薬品工場は様々な製品を製造しており既存製品の生産量を落とさないと仮定すると製造ラインの増設は必須で、これに伴うサーバやラベルプリンタ等の設備増強は必須です。
この時に効いてくるのが半導体不足問題で、設備増強にあたり深刻なダメージを現時点で受けています。
クラウド使えばいいじゃんと思われるかもしれませんが、CSVの絡みもあり最短で製造ライン立上げを目指すのであればオンプレが現実的です。
また、生産設備を製造している国がロックダウンをしているのであれば設備輸出もままならず、プロジェクト全体の遅れも想定されます。
このワクチンを漢方のように製造すると仮定しても市場へのワクチン供給は2023年後半になると考えます。
勿論、世界的なパンデミックであることからデスマーチ覚悟で納期短縮できる部分もありますが、モノの納期遅延だけはどうしようもありません…
話は変わりますが、私は弁理士を目指しています。
特許法第93条に公益裁定の条文があります。
乱暴な言い方ですが、公共の利益のために特に経済産業大臣が認める場合は誰でも特許権侵害してもいいよ、という条文です。
私が知り得る限りこの裁定がされたことはないので、もし裁定がなされたら論文試験で出されそうでビクビクする受験生心理…こんな技術があるんですね!
植物にウイルスの遺伝子を組込んで、生育した葉からワクチン成分を抽出できるそうで、植物から人間用のワクチンを創る初の事例になる。
安全そうに聞こえるけど、実際のところが気になりますね。
技術もすごいし、植物もすごい!