[ロンドン 28日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は28日、2021年世界石油見通しを発表し、2023年の石油使用量は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)前の2019年を上回るとした。

昨年の見通しでは、世界の石油需要が2019年の水準を超えるのは2023年ではなく2022年としていた。

OPECのバーキンド事務局長はその序文で「エネルギーおよび石油需要は2020年に大幅に落ち込んだが、2021年には大きく回復した。長期的には継続的な拡大が予測される」と記している。

一方、パンデミックによる消費者行動の変化や電気自動車との競争を理由に、長期的な石油需要の見通しは引き下げ、世界の石油需要は2035年以降、停滞すると予想した。

2023年の石油使用量は日量170万バレル増の日量1億0160万バレルと予想。一方、2030年の需要は日量1億0660万バレルと、2020年の実績から日量60万バレル減少する予想となっている。