［東京　２８日　ロイター］ - 麻生太郎財務相は２８日の閣議後会見で、物価目標の達成について「金融と財政、両方でいろいろ手を組みあっていかねばならないということだと思う」との見解を示した。

日銀の目標である２％の物価上昇には達していないのは事実だとし、消費者の需要が増えないと物価上昇率が上がることは期待できないと指摘。「金融政策だけでは限界がある等々の意見はいろいろあるところ」との認識を示した。一方で、目標達成に向けた日銀の努力には感謝しているとも述べた。

また、緊急事態宣言を解除した後のペントアップ需要について問われ、レストランやイベントなど「いろいろな需要が増えていくのが望ましいと思う」とする一方、需要が「元に戻るのは、そんな簡単にはならないような気がする」との考えを示した。