[ワシントン 27日 ロイター] - 米ホワイトハウスは27日、バイデン大統領が中国の習近平国家主席との最近の電話会談で、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)を巡る問題について取り上げたことを明らかにした。

ホワイトハウスのサキ報道官によると、バイデン大統領は、孟氏が拘束された数日後に中国当局に拘束されたカナダ人の実業家マイケル・スパバ氏と元外交官マイケル・コブリグ氏についても電話会談で取り上げた。

サキ報道官は「米国の対中政策に変更はない」とし、「米国は紛争を望んでいない。米中は競争関係にあり、われわれは中国の不公平な経済慣習、威圧的な行動、人権侵害を追及していく」と述べた。

一方、ホワイトハウスが「囚人交換」を仲介したのかとの質問には、孟氏の訴追延期は司法省が独自に行ったもので、「関連性がない」と強調。「両指導者はこれらの事件を取り上げたが、交渉をしたわけではない」と述べた。

孟氏は2018年12月、イラン制裁問題に絡む銀行詐欺容疑を主張する米国側の要請に基づきカナダで拘束されたが、米検察当局は今月24日、孟氏と訴追延期合意(DPA)を結び、孟氏に対する刑事訴訟を終わらせると発表。これを受け孟氏は25日、中国に帰国し、中国当局が拘束していたカナダ人2人も同じ日に釈放され帰国した。