[ロンドン 27日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は27日、自身を含む金融政策委員会のメンバーは、利上げの根拠が強まっているとの見解を共有していると述べた。

ベイリー総裁は講演で「中期的にインフレ目標を持続的に達成するために、全員が緩やかな利上げが必要になると考えている」とし、「最近はこの根拠が強まったようにみえる」と述べた。

ただ、不確実性が極めて高いとし、情勢を緊密に注視する姿勢を表明。物価押し上げの一時要因と長期要因を見分けることが英中銀の主要な課題になるとし、インフレ期待に影響を及ぼさない供給面での衝撃に、金融政策で対応すべきではないとの考えを示した。

英中銀は23日に開催した金融政策会合で、年末時点のインフレ率が4%を超え、目標の2%を大きく上回るとの見通しを示し、金利上昇の根拠が「強まったもよう」との見解を示した。

金融市場では、英中銀が2022年2月に15ベーシスポイント(bp)の利上げを実施し、その後あと1回の利上げが実施され、政策金利は同年11月までに0.5%まで引き上げられるとの見通しが完全に織り込まれている。

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