[ロンドン 24日 ロイター] - 英シンクタンクのZ/Yenグループと中国総合開発研究院(CDI)が24日発表した最新の「世界金融センター指数(GFCI)」で、ニューヨークが首位の座を維持し、ロンドンは2位を保った。中国の都市は順位を落とした。

ロンドンは、昨年12月の英国の欧州連合(EU)離脱完了に伴いEU金融市場へのアクセスを失った後だけに、不安を和らげる要因となりそうだ。

発表文には「ニューヨークとロンドンの相対的な高評価は、両都市における金融サービス部門が過去18カ月間にわたる働き方の根本的な変化にもかかわらず、それぞれの成果を維持したことを示唆している」と記されている。

香港は3位、シンガポールは4位だったが、両都市の指数はいずれも25ポイント下がった。

Z/Yenのマイケル・マイネリ執行会長は今回の結果から、2020年の衝撃後の北米と西欧の回復への信頼感に加え、アジア太平洋地区の都市が急速に台頭した動きが落ち着き、新型コロナウイルスの世界的大流行局面でも経済は安定的だったことが読み取れると説明した。

金融と情報技術(IT)を融合したフィンテックの都市としては、首位はニューヨーク、2位は上海で、いずれも順位は変わらず。3位はロンドンで、前回から順位が2つ上がった。英国はフィンテックを推進する政策を重視している。