[ワシントン 22日 ロイター] - 米政府は22日、新型コロナウイルスワクチン5億回分を追加購入し、途上国などに寄付すると表明した。

バイデン米大統領はこの日、世界的な新型コロナワクチン接種の促進に向けたオンラインサミット(首脳会議)を主催。カナダ、インドネシア、南アフリカ、英国などの首脳のほか、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も参加している。

バイデン氏は会議の冒頭で「米国でパンデミック(世界的大流行)を克服するには、他の地域でも克服しなければならない」とし、「これは全員で対処する必要がある危機だ」と述べた。

今回表明した5億回分を含めると、米国の寄付は11億回分を超える。ただ、公衆衛生専門家は50億─60億回分が必要と試算。まだ大きく不足しており、バイデン大統領は追加寄付を表明することで先例を示したい考えだ。

米当局者によると、米国が寄付するのはファイザーとビオンテックが共同開発したワクチン。米国内で製造され、来年1月に中所得国に送られる。関係筋によると、米政府の購入価格は1回当たり約7ドル。