[20日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーと独ビオンテックは20日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、年齢5─11歳を対象とした中・後期臨床試験(治験)で強い免疫反応が示されたとし、早期に欧米などで使用認可を申請すると発表した。

治験では、12歳以上に投与された量の約3分の1のワクチンを2回接種。16─25歳を対象とした治験結果と同水準の免疫反応を得られたほか、安全性もほぼ同程度の結果だったという。

ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は「7月以降、米国では子どもの新型コロナ感染が約240%急増しており、ワクチンの必要性を明示している」と述べた。

米食品医薬品局(FDA)のウッドコック長官代行は使用認可申請を受理次第、子どもへの接種の安全性と有効性を巡り精査すると述べた。

また、ファイザーとビオンテックによると、2─5歳および生後6カ月─2歳を対象としたデータは、早ければ第4・四半期中に入手される見通し。