[ワシントン 19日 ロイター] - バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は19日、モデルナとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンについて、ブースター(追加)接種を推奨すべきかどうかを決定するのに必要なデータは数週間以内にそろうとの見方を示した。

保健当局者は、最終的には幅広い層に対してブースター接種が推奨されると予想しているが、米食品医薬品局(FDA)が承認を出すまではブースター接種を受けないよう国民に促している。

ファウチ氏はCNNで「(ブースター接種が)推奨される層に自分が入るまで待つことが望ましい」と述べた。

FDAの外部専門家による諮問委員会は17日、65歳以上の人や重症化リスクの高い人について、ファイザーとビオンテックが共同開発したコロナワクチンのブースター接種を行うことを推奨。ただ、幅広い層へのブースター接種は承認に反対するとした。

一方、モデルナとJ&Jのワクチンに関しては、ブースター接種の是非を巡る指針がまだ出されていない。

ファウチ氏はNBCの番組で「判断に必要なデータは数週間以内にそろう」とし「FDAが決定できるよう、われわれは現在、作業を進めているところだ」と説明した。