2021/9/26

【解説】プライバシー保護の強化で、インターネットはどう変わる?

INDEX
  • アップルとグーグルの「英断」
  • 転換を迫られる「オンライン広告」
  • クッキーに変わる「FLoC」とは?
  • ブラウザによって「分断」が起きる
  • 製品やサービスは値上がりする
  • サブスクや有料機能への課金が主流に
  • 新システムが「搾取」を生む恐れも

アップルとグーグルの「英断」

いま、インターネットに大きな変化の波が起きている。それにともない、コンテンツの利用料金も、ユーザーが目にする広告やブランドも変わりつつある。
それはなぜか? 巨大な影響力を持つ2大テック企業、アップルとグーグルがプライバシー保護措置を打ち出しているからだ。その目的は、広告表示の際のデータアクセスを阻止することにある。
こうした変化は、オンライン広告に多大な影響を及ぼす。
フェイスブックやTikTok、ウェザーチャンネルなど、私たちの多くが利用する無料アプリやウェブサイトにとって、オンライン広告は事業の基盤。だがいまや、彼らは新たな広告表示メソッドや、収益スタイルの考案を迫られている。
では、この大変動がユーザーにとって意味することとは何か? 以下で解説していこう。
(chokkicx/Getty Images)