欧州で天然ガス高騰
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不安定な再エネに依存しすぎると資源の蛇口を握る側の発言力が高まることを日本は認識していないといけない。脱炭素は大事だがエネルギー安全保障を蔑ろにしてはいけない。
オランダでは長年の天然ガスの採掘によって地盤沈下が起き、採掘が禁止、または大幅に縮小されたと人伝に聞いた。本来起きないはずの地震も観測され、地盤沈下が原因と考えられているとのこと。
天然ガスのヨーロッパ域内での供給が急激に萎んでいる状況下で、ロシアへの依存が大きくなり、ロシアもそれを最大限活かして、供給調整しているという構図ではないか。
温室効果の少ない天然ガスで再エネ化を下支えしているために需要が高まっているという側面もあるだろうが、そもそもヨーロッパ域内でも産出していた天然ガスはエネルギーの一つの基盤として長年使われており、それを前提としたインフラなども多いはず。
抜本的に脱却する代替手段がなく、供給をロシアに代えて、インフラを温存する選択を採った結果、ロシア依存が高まっている。
日本において、エネルギー安全保障の観点から、アメリカとの板挟みに遭いながらも、石油のためにイランとの関係を重視している状況に重なる。
再エネ化とエネルギー安全保障を両立するためには、エネルギーを貯める技術が不可欠だ。そこをクリアできれば、地産地消に近づく。
難しいのかもしれないが、個人的には水素によるエネルギー貯蓄に期待している。昨日はアジアのLNG価格の話、今日は欧州のパイプライン天然ガスの話。コロナからの経済回復?気候変動と異常気象?そして何より不安定再エネの拡大。
なにも再エネを槍玉に上げたい訳じゃないけど、コレで「天然ガスは高い」みたいな再エネ妄信者を焚き付ける事になったらそれはマズいよな、とは思う。
ベストミクスとは何か、という議論は、将来の到達点だけを議論するのでなく、数年数十年かかる移行期間のベストな道筋を考える必要もある。