立教大学ビジネススクール 田中道昭教授の熱血講義『世界最先端のデジタルシフト戦略』Vol.2 米ドラッグストア最大手「CVSヘルス」vs「Amazon Pharmacy」。米薬局DX最新事情から、日本の薬局業界は何を学ぶべきか
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米国最大のドラッグストアチェーンであるCVSヘルスは、「2つのツー・サイド・プラットフォーム」を構築しています。全米各地に約9,900軒のドラッグストアを構える一方、米国最大手のPBM(ファーマシーベネフィットマネージメント)企業でもあります。その膨大な処方箋取扱量によるバイイング・パワーを生かして、製薬会社との価格交渉において医薬品価格を引き下げる「橋渡し役」として機能しています。もう一つは、2018年に医療保険大手であるエトナを買収し1億500人のプランメンバーを抱える米国を代表する医療保険サービスプロバイダーである一方、地域に密着した簡易医療施設(ウォークイン・クリニック)である「MinuteClinic」を約1,100拠点、薬局機能と基礎疾患のモニタリングをはじめとしたヘルスケア機能とを併せ持つ「ヘルスハブ」を約650拠点展開しています。本稿では、CVSヘルスの成長戦略やDX戦略、さらには薬局業界にも本格的に参入しているアマゾンの同業界でのディスラプティブ戦略について論考しました。実際の記事もお読みいただければ幸いです。
Amazonのディスラプトに立ち向かう、米最大のドラッグストアチェーン「CVSヘルス」とは!?
田中先生によるデジタルシフトタイムズ新連載企画、「世界最先端のデジタルシフト戦略」第二弾を公開いたしました。
DXの出遅れが指摘されている日本の薬局業界。その一方、アメリカでは既存の大手ドラッグストアチェーンと、薬局業界のディスラプションを目論むAmazonとの競争が激化しつつあります。
薬局のみならず、医療サービスや保険サービスなども手がける業界の最大手CVSヘルスは、その強固な事業基盤を足がかりにデジタル化を武器にさらに事業を拡大。対するAmazonは新規事業「Amazon Pharmacy」でオンライン薬局事業を本格スタートしたのみならず、複雑化した医薬品サプライチェーンの仕組みそのものをターゲットに業界構造の刷新を狙っています。
その熾烈な攻防から、日本の薬局業界が学べるポイントについて、田中先生に徹底解説いただきました。
ぜひご一読ください。アメリカに行くとあらゆるところで見かける、ドラックストアチェーンCVSヘルスの「意外な!?」ビジネスモデルを、立教大学ビジネススクール田中道昭教授に徹底解析していただいています。
ドラックストアチェーンでありながら米国最大手のPBM企業でもあり、医療保険サービスプロバイダーでもある、そして店内には地域に密着した簡易医療施設(ウォークイン・クリニック)や薬局機能と基礎疾患のモニタリングをするヘルスケア機能を持つ「ヘルスハブ」を展開するなど、かなり多角的に事業を展開しているこの企業。
個人的には、月1回基礎疾患の薬をもらうために医者に行くのが本当に億劫(混んでいる)ので、ドラックストアの中にそういう機能があるとものすごくありがたいですし、インフルエンザとかの予防接種はドラックストアでサクッとやれるといいなといつも思います。