米アマゾン、時給2千円 従業員確保で引き上げ
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最近のアマゾンの労働者への投資は、労働市場がひっ迫しているから已む無くというよりは、競争戦略上とても合理的な判断ではないかと感じます。
(規制):アマゾンは顧客第一主義でその他のステークホルダー(労働者・サプライヤー)を搾取しているという世間の悪いイメージ、当局からの批判を緩和することが出来る
(競合):ライバルの物流・小売業者と比べて、アマゾンの方が圧倒的にマージン・キャッシュの余裕がある。アマゾンに人件費を引き上げられると、それに合わせて利益をひっ迫しなければならない競合の方が相対的に困る
(顧客):世の中に賃金上昇圧力をかけることで、消費者の所得が増え、アマゾンを初めとした小売業界の市場規模が大きくなる
ただし、個人的には、サプライチェーンに起因する物不足から来るインフレに加えて、賃金上昇が更にインフレ圧力をかけると、結果的に時給で働く労働者の生活はあまり良くならない可能性があるのではないか、という懸念もあると思います。といって、賃金を上げないよりはマシなので、どうしようもないですが。
注目のコメント
アマゾンはこれまで連邦基準に先駆けて最低賃金を引き上げてきたが、そうしないと人手不足が解消しないという問題もあった。たぶん、これは当面のアメリカの賃金トレンドになっていくんだろうな…。
2021/4の大統領令により、最低賃金は1600円に引き上げられています。
日本の最低賃金が800円程度と考えると、約2倍です。
日本円で2000円というと驚きですが、2倍程度ということを考えると、Amazonは1000円レベル。人材確保するのに困っている居酒屋さんなどが提示しそうな金額というレベルです。
最低賃金1600円に引き上げ 大統領令で3割超―米:時事ドットコム https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042701127&g=int @jijicomより