中国、北朝鮮の巡航ミサイル発射に「各国は抑制を」

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• 武貞 秀士

  拓殖大学大学院 客員教授

  ・2021年09月14日

  そりゃぁ、北朝鮮の巡航ミサイルは中国に向けて飛ぶことはないから中国は「各国は抑制を」とおっしゃるでしょう。北朝鮮が「長距離巡航ミサイルを発射して１５００キロメートル飛び、目標物に命中した」と発表した。北朝鮮の多種多様なミサイルの射程内にある韓国にとっては追加的な軍事脅威ではない。１５００キロでは米本土には届かない。韓国と米国は冷静だ。射程１５００キロの巡航ミサイルは日本を想定した兵器であって、日本のいまの防衛態勢だけでは不安だ。昨年１２月１８日の閣議決定で、陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」の射程を大幅にのばし、敵の射程圏外から攻撃できる長射程の巡航ミサイル「スタンド・オフ・ミサイル」として開発し、護衛艦や戦闘機などからも発射できるようにする検討することになった。日本を攻撃することは得にはならないことを示す兵器を持つことで抑止力を強化する方法を具体化するために去年の閣議決定に加えて、日本は射程２０００キロの巡航ミサイル開発を検討するくらいのことを考えるのが主権国家としてのプライドではないだろうか。