[クアラルンプール 10日 ロイター] - 医療用ゴム手袋世界最大手、マレーシアのトップ・グローブは10日、米国への輸出再開が認められたと明らかにした。強制労働問題を受けた禁輸措置が解除された。

米税関・国境取締局(CBP)は2020年7月、出稼ぎ労働者の強制労働が明らかになったとして、同社製手袋の輸入を禁止した。

トップ・グローブは最近の声明で、同社のコム手袋が9月10日時点で米国の全ての港で受け入れが可能になると明らかにしていた。

同社によると、CBPは追加情報をもとに、トップ・グローブはすでに強制労働による生産を行っていないとの見解を官報で明らかにした。

トップ・グローブは、新型コロナウイルスの感染拡大による需要増加で最高益を計上していたが、禁輸措置で大きな打撃を受けた。10億ドル規模の香港上場も先送りされた。

最新データによると、トップ・グローブにとって北米市場は販売数の22%を占めている。