[ワシントン 9日 ロイター] - 米銀行規制当局は9日、金融大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)による不正営業の損害補償に対する取り組みが不十分だとして、2億5000万ドルの罰金を科すなどした。

通貨監督庁(OCC)は、過剰または不適切な手数料を請求された顧客への返済を命じた2018年の同意審決をWファーゴが十分に履行していないと指摘。特に、過去に被害を受けた顧客を特定し、返済金を支払う取り組みが不十分だとした。

Wファーゴのシャーフ最高経営責任者(CEO)は声明で、今回の処分は「長年にわたる重大な欠陥」に対処するためにさらなる努力が必要であることを示していると述べた。

その上で「当社のような規模と複雑さを持つ企業にとって、適切な基盤を構築する作業は一筋縄には行かない。複数の問題を同時進行で管理しており前進もあれば後退もあるが、大きな進歩を遂げていると信じている」と釈明した。