UXデザイナーとは“体験”をデザインする仕事。ポイントを徹底解説
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「UXデザイン」という概念やアプローチが、体系的かつ実践されている方の目線で解説されていて、頭の中で自分なりに整理していた様々な要素の点がすーっと線で繋がりました。
企業としてのミッションやビジョンから、戦略、施策、プロダクトなどを一気通貫でデザインすることの重要性は理解しているつもりですが、どうしても「UXデザイナー」という特定のプロに依存しがちなところが。
國光さんの「UXデザインは、あくまで目標達成のための手段の一つだからです。UXデザインはUXデザイナーのみならずユーザーに向き合う全ての人たちが取得すべき技能であり、特定の職種が独占する意味はありません。」という言葉には、経営者として改めて組織全員「総UXデザイナー」計画の推進をしよう!という想いを強くする勇気をもらいました(笑)今大注目の職業であるUXデザイナー。一方で、何をする仕事なのか、UIデザイナーとどう違うのか、知らない方もいるのではないでしょうか。今回はデザイン・ファームGoodpatchでUXデザイナーとして活躍する國光俊樹さんに、UXデザイナーの仕事について解説してもらいました。
取材を通じて印象に残ったのは、「120点の戦略をつくり、120点で届ける」というGoodpatchさんの考え方。実際にGoodpatchさんのUXデザイナーは、従来のデザイナーの垣根を飛び越え、戦略フェーズから入り込むことも少なくないそうです。
なぜUXデザイナーが戦略フェーズに求められるようになったのか。その背景には、消費(プロダクト)→継続利用(サービス)への、ビジネスシーンの変遷があるといわれています。
例えば近年注目されるSaaS型のサービスの多くは、「フリーミアム」や「フリートライアル」のように、無料機能・期間を設け、サブスクリプション型で継続的に使ってもらうビジネスモデルをとっています。
この場合、「どうやって顧客に認知してもらうか」「どうやって購入してもらうか」といった従来のマーケティング戦略ではなく、むしろ「どうやって長く継続的に使ってもらうか」「どうやったらファンになってもらうか」といった、価値を提供し続けるサービス・プロダクト作りが大事になってきます。
そして、サービス・プロダクトを使い続けてもらう決め手となるのが、継続的な良い「ユーザーエクスペリエンス(顧客体験価値)」の提供です。体験価値がビジネスモデルの中心を担うからこそ、戦略フェーズからユーザー体験の視点・考え方が求められます。これが、UXデザイナーが上流フェーズに求められている理由でしょう。
恥ずかしながら、就活生時代はあまり知らなかった「UXデザイナー」という職業。早く知りたかったと思うくらい、時流にマッチした魅力的な職種だなと思いました。2018年に経産省・特許庁から『「デザイン経営」宣言』が発表されてから、日本でも経営におけるデザインの重要性が浸透しつつあります。横断組織を構築するなど、企業規模を問わずデザイナーが活躍する事例が目立ってきました。
「デザイン=ビジュアル」のステレオタイプななイメージも刷新されつつあり、その流れの中で注目されているのがUXデザイナーです。ただ、具体的にどのような役割を司り、どのような業務を担当するのかは人によって理解が曖昧です。
そこで今回、デザインのリーディングカンパニーであるGoodpatchの國光さんに、UXデザイナーのあれこれをインタビューしました。
UXデザイナーを目指す人はもちろん、デザインが事業成長にどのようなインパクトを与えるのかを知るうえで、ビジネスパーソンであれば誰でも繰り返し読みたい教科書としての記事になっています。
一読すれば、活躍の舞台を広げるヒントが得られるはずです。