[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場でソフトバンクグループの株式が続騰し、一時前日比10%を超える上昇幅を記録した。前日は「出遅れ修正から短期資金を誘い込んだ」(国内証券)ところに、独通信大手ドイツテレコムと戦略的パートナーシップ契約を締結したという材料が加わって上昇に弾みを加えたが、引き続き短期回転狙いの資金が集中。勢いが止まらない状況となっている。

午前10時40分現在、東証1部の売買代金1兆2671億円に対して、同社は2319億円となっており、売買代金占有率は18.3%。1銘柄だけで売買の5分の1近くを占めるなど過熱感が生じているものの、「もともと人気がある銘柄のため、商いが減少するまで理外の理と言えるような上昇となる可能性もある」(別の国内証券)との声が聞かれた。

また、同社は日経平均への寄与度が大きく、除数27.769で計算すると、日経平均を1銘柄だけで約150円押し上げる要因となっている。